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ペットではなく家族です。

第14章 クロ様の覚悟



朱美「…ねぇ…やっぱり…」

新之助「嫌なら」

朱美「わかった、わかりましたよ」

新之助「はいっ、電話」

朱美「…」

クロ様「人間って面倒だな」

新之助「お前はちょっと黙ってろ」

クロ様「はいはい」

新之助「…」

朱美「…はぁっ…よしっ…」


本当は連絡なんてしたくない

だけど家に帰らず
新之助の家にお世話になる条件として
自宅に連絡しろと言われ
仕方なく…


朱美「…」

母親『もしもし』

朱美「あ…私、朱美、だけど…」

母親『朱美?』

朱美「学校の先生から携帯借りて電話し
てるの…」

母親『知らない番号だったから誰かと思
ったわ』

朱美「ぅんっ…」


電話に出たのが
義父ではなく母で安心した
例え電話越しでも義父と話すのは抵抗が
あった

だけど…


朱美「…実はね」

母親『お父さんから聞いたわ』

朱美「!!」

母親『お父さんと喧嘩して家出したって
どうせ朱美が悪いんでしょう』

朱美「…」

母親『朱美、聞いてるの?』


結局は同じだった


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