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奈穂子「そう言われてもなあ…」


大丈夫と言われたが
省吾の親とはこれからも付き合い続ける
出来る限り揉めるような事は
避けたいが…


奈穂子「…コウ、どうしよう」

コウ「…」

奈穂子「無視か…」


視線を向けたものの
すぐにまた眠ってしまったコウ

最近は動く事も少なく食事とトイレ以外
ほとんど寝て過ごしていた
大丈夫だろうか…


奈穂子「…」

省吾の母「動物に話しかけるのは職業病
かしら」

奈穂子「！！」

省吾の母「こんにちは」

奈穂子「お、お義母様、こんにちは」

省吾の母「…」


自分に会いに来たのか
それとも単に動物園に来ただけか
どちらにせよ伝えなければいけない事が
あった

それはもちろん…


奈穂子「お義母様、あの…」

省吾の母「省吾から聞いてるわよ」

奈穂子「えっ？」

省吾の母「結婚しても仕事、続けたいん
ですって」

奈穂子「…はいっ」

省吾の母「私は反対よ、仕事を続ける事
家事との両立なんて絶対に無理よ」

奈穂子「…」