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ペットではなく家族です。

第19章 朱美の結末



新之助「はぁぁっ…」

朱美「…!!」

新之助「あ、ごめん、寝るから…」

朱美「…いえ…」

新之助「…」


並んで寝ていたから
新之助が少しでも動いたりすると
条件反射で体が反応してしまい眠る事が
出来なかった


新之助「…ごめん、本当に…」

朱美「…」


大丈夫と言えなかった
新之助を信じてないわけじゃない
だけど体に染み付いた恐怖心はそう簡単
に消えない

染み付いたまま…


朱美「…」

新之助「ちょっと…話そうか…」

朱美「話すって何を…」

新之助「…」

朱美「私は無理だよ、自分の事話せない
から…」

新之助「じゃあ俺の話し聞いて」

朱美「…」


単なる暇潰しか
何か話したい事があるのか
どちらにしろ眠れないから話しを聞く事
に…


朱美「何、聞きますよ?」

新之助「俺はここでずっとある人を待っ
てるんだ」

朱美「ある人…」

新之助「彼女、初めて付き合った彼女で
すごく好きだった、だけど…」

朱美「だけど?」

新之助「突然、俺の前から消えた」

朱美「…」


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