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ペットではなく家族です。
第20章 愛莉の結末
場所を移し
恵と話しをする事に
時間は5分、悩んでる暇はなかった
正樹「噂の事、知ってます?」
恵「…まぁね」
正樹「でも噂じゃないですよね」
恵「…」
正樹「本当なんですよね、本当に契約の
条件に」
恵「だったら何、公表する?」
正樹「恵さん」
あっさり認めた
誤魔化すなりシラを切るなり
認めないと思ったが認めたという事は
覚悟を決めているのか
全てを…
恵「…ごめん…もう行かなきゃ…」
正樹「恵さん!!」
恵「…」
正樹「こんなの間違ってる、愛莉さんは
どうなるんですか?愛莉さんは」
恵「愛莉の為よ」
正樹「!?」
恵「女手一つで子供を育てるのは並大抵
の事じゃないの、私は愛莉を守る為なら
どんな事でもする、やるわ」
正樹「…」
恵「わかったら早く仕事に…」
正樹「僕が守ります」
恵「!!」
正樹「僕が恵さんを、恵さんと愛莉さん
を守ります、だから」
恵「何それ、笑わせないでよ」
正樹「恵さん…」
恵「私の人生にあなたは必要ないの」
正樹「…」
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