ペットではなく家族です。
第23章 マリア、アテネの場合
大吉「うぅぅ…気持ち悪いぃ…」
渉「ほらっ、もう家だから」
大吉「…悪いっ」
渉「…」
渉は大吉を家まで送ると
慣れた様子で大吉をベッドに寝かせた
小さな寝息をたて、すやすやと眠る大吉
そんな大吉の寝顔を見つめながら
渉は身を乗り出し…
渉「なぁ、大吉…」
大吉「…」
渉「…」
眠る大吉にキスをした
大吉「…ンッ、んん…ッ…」
渉「…」
触れるだけのキス
名残惜しかったが一度で我慢し
まだ多少、熱の残る唇に触れ座ったまま
眠りについた
渉「おやすみ、大吉…」
大吉「…」