ペットではなく家族です。
第2章 ナオの場合
麻衣「じゃあナオちゃん、行ってくるね
お留守番、お願いね」
ナオ「…」
一人暮らしの麻衣
近くの居酒屋で働いていて
朝昼は家にいるが夕方から夜はいない
つまりその間
ナオは家に一人ぼっち…
麻衣「ナオちゃんただいま」
ナオ「…」
仕事を終えれば
麻衣は寄り道せず家に帰る
大好きな大切な家族
ナオが自分の帰りを待ってるから
だけどある日…
ナオ「ウゥ…ゥ…(苦しい…)」
麻衣「ナオちゃん?ナオ…ナオちゃん…
どうしよう…」
ナオ「…」
荒い息
体をぐったりさせ
具合が悪い事は一目瞭然だった
麻衣はナオを連れ動物病院へ向かった
この時間だと夜間診療で
料金も高くなる
一人暮らしの麻衣には痛手だ
節約しなくては…
だけど今はそんな事考えてる時ではない
ナオを死なせたくない
絶対に助ける
絶対…
麻衣「すいません!!すいません、先生
先生、誰か…お願いします!!」
ナオ「…」