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香織「もしもしお母さん？今月分も無事
振り込んでおいたから」

母『香織ありがとう…でも本当に大丈夫
なの？ご飯ちゃんと食べてる？』

香織「私なら大丈夫だから心配しないで
それよりお父さんは？」

母『今は寝てる…夜勤明けでまたすぐに
行かなきゃいけないから』

香織「あんまり無理しないでね」

母『お互いにね』

香織「じゃあまた電話するね」


何気ない親子の会話
だけど話すのはお金や身体の事ばかり

実は数ヶ月前
香織の父は交通事故を起こし
妻子持ちの男性に重症の怪我を負わせて
しまった

命に別状はなかったが
今は家族全員で損害賠償を支払っている
香織がキャバクラで働いているのも
この為だった


香織「もう行かなきゃ、アポロ、行って
くるね」

アポロ「…」


ペットのハムスター
アポロに挨拶をし香織は店へ向かった


キャバクラの仕事
今の自分には向いていない
だけど今はお金を稼ぐ事が最優先事項

向いてる向いてないなんて関係ない
やるか、やらないか
それだけだ…