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ゆめめとまぽぽ

第3章 にのあい 試作品



和side


「まーくん。」


俺の声を聞くと、隣の温もりはもそもそと動き出す。


「ん〜…んぅ?」


俺を見つけると、犬のような顔で微笑む。


それに微笑み返して頭を撫でてやる。


不意打ちでキスをすると、とたんに顔が赤くなった。


かわいいやつめ…


「…ばかかず。」


「あいばかのくせに、なんだと?」


俺がちょっとくすぐってやれば、
きゃーきゃー言いながらベッドから落ちる。


「いったぁー!」


「ほらあいばか。」


落ちたまーくんは、怒って
口を尖らせ上目遣いで俺を見ていた。


…その顔、反則だろ。


「ほら、シャワー浴びといで。」


脱ぎ捨ててあったバスローブをまーくんに投げて
赤くなった顔を隠すようにふとんに潜った。


ちょっといじめてやると
無意識に仕返しされる。


これが俺たちの日常。


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