視線
第18章 今度は私が…
その夜 梶原と舞は セックスに 取り憑かれたように 寝ないで 交わった。
何度イキ 何度 精子を飛ばしても 一緒にいれば繋がりたくなった。
2人にとって お互いの体は 正に麻薬のようだった。
改めて もう離れられない。 他に代えがたい運命の人だと思った。
部屋の窓から 薄く日が差して来た頃 梶原は 舞を腕に抱いて ゆっくり話し出した。
「…舞…俺達… もう一生 側にいないとダメだよな。
こんなに 体の相性が合って…心まで 愛してしまう事なんて 他にいない。
真弓じゃなく 舞と早く出逢いたかった…。
もう 離れられないよな…?」
舞は 半分意識が飛び 気怠い体を 梶原に預け 放心状態のままだった。
「…うん… 本当…体はもう 雄介でなしでは 耐えられない…
でも 早く出逢いたかったけど もう結婚し 家族もいるから…
ああ…どうしたらいいの…」
舞は 涙で目を滲ませた。
「そんな事言うなよ…とにかく 俺は ずっと別れないし 舞以外 愛す事はない。
俺… 離婚してもいい…」
梶原は そう言うと 舞を強く抱きしめた。
「…えっ…雄介…ダメよ…」
舞は 反論したが その先は言うなと 梶原から 唇を塞がれた。
…ああ…雄介と 会いすぎてしまった…取り返しの付かない所まで来てしまった…
だけど 私も きっと 雄介の体が…雄介のペニスがないと…もう 狂ってしまう…どうなるか わからない…
ここに引っ越しして来る前には 全く予想もつかない状況に 舞は戸惑っていた。