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第26章 雄介の生まれ変わり

梶原が 飛び降り自殺をした…

舞は あまりのショックの大きさに泣けなかった。

真弓は 精神がおかしくなり 隼人と共に 実家に帰り 病院に入院したと言う。

舞達家族は しばらくは ギクシャクとした生活をしていたが 転勤で九州に行ってから一から 新たな生活を始めていた。

実は 梶原の自殺がわかった頃 舞の妊娠が発覚した。

4ケ月になっていた。

妊娠しただろう時期を計算すると 舞と梶原が出逢い 付き合い始めの頃だった。

その頃は 涼太ともセックスをしていたし 避妊はしていない。

正直 涼太の子供なのか 雄介との子なのか わからない。

しかも2人共 A型だ。

だが 舞は 涼太に妊娠したのは 涼太の子供。

その頃は まだ雄介と 付き合ってないと嘘をついた。

どうしても 堕ろしたくなかった。

多分 産んで少しずつ どちらの子供か わかってくるだろう。

でも 舞は 雄介の子供だろうと確信していた。

そう 私は 雄介よりも 誰よりも 最低な女。

だけど 産みたい…

雄介の死と 同じ時期にわかった 妊娠。

この子は 雄介の生まれ変わりよ…

そして 舞はこの先ずっと 雄介とのセックスが忘れられず 辛く 哀しい日々を送った。

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