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第9章 Side 梶原雄介

昔の俺は 最低最悪の人間だった。

高校の時に 両親が離婚した事、1番多感な反抗期も重なって 表では 普通に成績が良く 優等生を先生の前では 演じてたが 女遊びがひどかった。

まぁ 一つ言い訳をするならば 俺は何もしなくても 女が寄ってきたのだ。
ファンクラブらしきものも あったらしい。

大学生 社会人になると 更に女遊びはひどくなった。

心のどこかで 寂しいものを埋めるように とっかえひっかえ 女を替えた。

こんな 最低男… 女達も 関わらなければいいのに 俺のルックスで クールでミステリアスな所がいいとかで付きまとってくる。

俺がモテた理由は それだけではないらしい。

俺の モノが虜になるそうだ。

大きく 鋭い角度の俺のモノは 女を狂わせた。

1度抱くと 離れられないみたいで 抱いて。抱いてとせがんで来る。

まして 性欲が強く テクニックもある俺は 女の方から 金を出させ 抱いてやる事もあった。

どんな女を抱いても 本気にはなれず 飽きたら捨てるを繰り返していた。
女は 美人で スタイルのいい女しか付き合わない。

最低な俺は 避妊もしない。 過去 3人 妊娠させた事もあった。
しかし 責任も取らなければ 金も出さない。
女達は 泣く泣く身を引いたんだ。

それでも 俺は 女を次々と替えて 生活していった。

今の嫁… 真弓は 俺と同じ会社の後輩だった。

その頃から 小太りで 色気もない女で 俺は全く興味も示さなかった。

真弓が俺に 気があるのは 薄々気付いていた。

ただの職場の後輩だった。

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