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第2章 バスの中で

舞は IT関係の会社で働く夫 沢村涼太とは 7歳歳が離れていた。
37歳で 温厚な 笑うと目尻にシワができ そこがとても人懐こい印象を与える男だった。
舞には 高校時代から 長く付き合っていた恋人がいたが 24歳の時に 突然振られてしまった。
長い付き合いで 倦怠期だったからだろう。 会社の若い女の子と 浮気をして しばらくすると あっさり結婚してしまった。
その恋人と 結婚まで 考えていた舞は 悲しみと怒りと男性不信に陥ってしまい しばらく立ち直れず なんとか 仕事に通ってる毎日を過ごしてた。

その頃 個人の内科の受付をしてた舞は たまたま患者で来た 沢村に一目惚れされ 強引なアタックの末 付き合う事になった。

最初は沢村の事も また昔の恋人のように 捨てられるんじゃないか。恋人を簡単に信じていいのか悩んだが そんな舞を 沢村は大切に 丁寧に接して 男性不信だった 舞の暗い感情を少しずつ 溶かしていってくれた。
元々 人懐こい 優しい沢村なので 舞の心もどんどん 惹かれていった。
沢村はいつも 舞を不安にさせないように マメに会う事をした。電話やメールもたくさんくれた。

そして 程なくして 沢村からのプロポーズ。迷った舞だったが この人ならと結婚を決めた。
すぐに 妊娠をして 可愛い梨花も生まれたのである。

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