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覚醒

第5章 秘め事の露呈

聡は、リビングで一人、書類整理等をして、風呂に入り、そろそろ寝ようとした時だ。

真実の部屋から、呻き声のようなものが聞こえてくる。

具合でも悪いのかと心配になった聡は、真実の部屋の前に立った。

「真実、大丈夫かい?」

声をかけるも、返事がない。

暫くして

「あぁ…、んんっ…パパ…いいっ…パパ…」

か細く、甘い声が聞こえた。

聡は咄嗟に真実が何をしているのかを悟った。

少し戸惑ったが、

『真実も、そんなことをする年頃なんだな』

と思う一方、彼氏の名前ではなく、何故自分を?と、奇妙に思った。

そっとドアを少しだけ開けて、中を覗き見る。

真実は、ベッドに俯せになり、頭は向こう側、足はドア側に向けて躰を横たえている。

左手には、何やら写真のようなものを持ち、右手は、股間の方へ。

パジャマは着ておらず、ショーツ一枚の姿だ。

ショーツの股間の部分は、細い紐状によじれ、尻と花びらの割れ目に食い込んでいる。

右手でクリトリスの辺りをクリクリと弄り、尻を縦横無尽に振っている。

尻を振る度にショーツを挟み込んで、左右に分かれた2枚の花びらが、愛液に濡れて光っているのがよく見える。

真実は、夢中でおま○こを擦り、悶え、喘ぐ。

「パパ…、真実もこんな風にして…。真実も…ママみたいに…して…」

真実が明らかに自分を求めている事を知った。

しかし、何故…。

聡は、真実の左手に握りしめている写真が気になり、目を凝らして見た。

それはなんと、聡にも覚えがある写真。

妻、夏海の躰を拘束して撮ったあの写真に間違いなかった。

「真実、何故お前がそれを!?」

聡は、思わず声を上げてしまった。

「キャー、だめ!パパ!見ないで!」

真実は慌てて、布団で躰を隠した。

が、聡は躊躇なく真実の部屋へ足を踏み入れ、真実に近づく。

「来ないで、嫌っ!」

「真実、君が持っているのはパパとママの秘密の写真だね。何故、君が持っているんだい?」

「ご、ごめんなさい…。小さい頃、偶然パパの部屋で見つけてしまったの。盗むつもりなんてなかったのよ。でも、この写真だけは、何故か私…本当にごめんなさい…」

真実の瞳に涙が浮かぶ。

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