
大野さんのバカ
第4章 4
Kazunari side
智はマネージャーの運転で
俺はタクシーで智の家に向かった
潤くんと翔さんがそうやって帰るんだって
こっそり教えてくれたから
真似してみた
相葉さんは自分の車を近くに止めてたみたいでさっさと帰って行った
智の家…
宮城に入る前日に押し掛けて
あの時はあんまり記憶がない
思い出せば,今でも胸の奥がキリッと痛む
その前は…引っ越した当初…
あの時も俺が押し掛けた
俺を求めてはくれたけど…
あの絵や,返された荷物が蘇ってくる
良い想い出なんて
一つもない…
近づいてくると少し怖くなった
やっぱり…どうにかして
一緒に行けばよかったかな…
一人で居たくない
早く智に抱きしめて欲しい…
他の事はなるべく考えないようにして
タクシーの中を過ごした
[ 少し手前のコンビニ辺りで降りて ]
智から連絡が入った
もともと、家の前まではいかないつもりだったから
[ 了解 ]
とだけ返して、指定された通りの場所でタクシーを降りた
せっかくコンビニで降りたから
何か買おうと思って
そっちへ歩こうとすると
「おかえり」
後ろから声が聞こえて
帽子を目深にかぶった智がいた
…このヒト…
写真撮られたことホントに反省してんのかな…
智はマネージャーの運転で
俺はタクシーで智の家に向かった
潤くんと翔さんがそうやって帰るんだって
こっそり教えてくれたから
真似してみた
相葉さんは自分の車を近くに止めてたみたいでさっさと帰って行った
智の家…
宮城に入る前日に押し掛けて
あの時はあんまり記憶がない
思い出せば,今でも胸の奥がキリッと痛む
その前は…引っ越した当初…
あの時も俺が押し掛けた
俺を求めてはくれたけど…
あの絵や,返された荷物が蘇ってくる
良い想い出なんて
一つもない…
近づいてくると少し怖くなった
やっぱり…どうにかして
一緒に行けばよかったかな…
一人で居たくない
早く智に抱きしめて欲しい…
他の事はなるべく考えないようにして
タクシーの中を過ごした
[ 少し手前のコンビニ辺りで降りて ]
智から連絡が入った
もともと、家の前まではいかないつもりだったから
[ 了解 ]
とだけ返して、指定された通りの場所でタクシーを降りた
せっかくコンビニで降りたから
何か買おうと思って
そっちへ歩こうとすると
「おかえり」
後ろから声が聞こえて
帽子を目深にかぶった智がいた
…このヒト…
写真撮られたことホントに反省してんのかな…
