
大野さんのバカ
第4章 4
Kazunari side
きっと,家具とか家とかの問題じゃなくて
これから先も思い出すことになるんだと思う
だって…一番の元凶が目の前に居るんだから…
でも…
和「智が…居てくれればいい…」
それでも智から離れたくないし
智が好き
智が居なくなったらなんの意味もない…
躰に回された腕にしがみつけば
腕の中でくるっと向きを変えられて
正面から抱きしめられた
智の腕の中で
俺は智の愛をすごく感じるのに
どうして俺の気持ちは
伝わらなかったんだろう…
こんなに好きなのに
どうしたら伝わるんだろう…
悔しい…
俺だってずっと愛してたのに
「リンは本当に俺を愛してくれていて…」
また蘇ってくる言葉・絵・写真…
智にしがみついて首を振る
…呑み込まれたくない
伝えなきゃ…
俺がちゃんと伝えていれば
こんなことにはならなかったんだから
和「智…愛してる…ずっと…好きだよ…好き…」
伝えても伝えても
言葉が滑って行く気がする
でも俺にはもう,それしか伝えるすべがなくて…
智の首に腕を回して
唇を寄せながら
何度も言葉を零した
きっと,家具とか家とかの問題じゃなくて
これから先も思い出すことになるんだと思う
だって…一番の元凶が目の前に居るんだから…
でも…
和「智が…居てくれればいい…」
それでも智から離れたくないし
智が好き
智が居なくなったらなんの意味もない…
躰に回された腕にしがみつけば
腕の中でくるっと向きを変えられて
正面から抱きしめられた
智の腕の中で
俺は智の愛をすごく感じるのに
どうして俺の気持ちは
伝わらなかったんだろう…
こんなに好きなのに
どうしたら伝わるんだろう…
悔しい…
俺だってずっと愛してたのに
「リンは本当に俺を愛してくれていて…」
また蘇ってくる言葉・絵・写真…
智にしがみついて首を振る
…呑み込まれたくない
伝えなきゃ…
俺がちゃんと伝えていれば
こんなことにはならなかったんだから
和「智…愛してる…ずっと…好きだよ…好き…」
伝えても伝えても
言葉が滑って行く気がする
でも俺にはもう,それしか伝えるすべがなくて…
智の首に腕を回して
唇を寄せながら
何度も言葉を零した
