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大野さんのバカ

第2章 2

Satoshi side

和「…コレ,ありがとね…すごい,嬉しい…」

照れくさそうにそう言って
俺の胸に顔を埋めたニノからは

激しい行為と3回も絶頂を迎えて
体力の限界だったのか

すぐに規則正しい寝息が聞こえてきて

深い眠りに落ちるまで少しの間
髪を撫でながら抱き締めて

ゆっくりとニノの躰を離して
温かいタオルで情事の痕跡を拭き取った

右腕を動かせばシャラ,と小さな金属音

そこには俺があげた
ブレスレットが綺麗にはまっていて

喜んでくれたならよかった,と思いながら

プレゼントを考えたときに
1番最初に思い浮かんでたデザインが蘇る

渡せるはずのない小さなリング

ネックレスのチェーンに
通して渡すことも考えたけど

やっぱり指輪のカタチをしたものを
作ることはできなくて

リングのデザインを元にした
このブレスレットを作った

ニノの躰を綺麗にして

ベッドも軽く直して

ニノが寝てるから少しだけ,と
その温もりを腕の中に引き寄せて
瞼を閉じた

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