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甘く、苦く

第26章 末ズ【俺のことだけ見て】session 2

二宮side


「和、温泉ついたよ。」
「わぁーい♪ 潤くん、運転、お疲れ様」


俺は、潤くんの頬っぺたにキスをした。


そしたら、お互いの顔が赤くなった。


「ほ、ほら!
荷物運ぼ?」
「う、うんっ」


俺は潤くんに荷物を持ってもらって、
旅館に入った。


なんか、本格的…
ほんと、和風、じゃなくて、まんま、和。



「和、お茶飲む?」
「えー?まずは荷物整理でしょ。」


俺がリュックサックから
服やらゲームやらを出して、整理してたら、
潤くんが気を利かせて、お茶をいれてくれた。


「熱いの…嫌…」
「我儘言うなよー。
寒いんだから、いいだろ?」


そーだけどさぁ…
猫舌なんだもん…
飲めないよぉ…


「潤くん、飲ませて?ね?おねがーい?」


上目遣いで言ったら、
湯飲みを傾けて、お茶をいれてくれた。


うーん。
潤くんに飲ませてもらうと、格別。


「んふふー、ありがとー♪
潤くん、だぁーいすき。ふふっ」
「わー、もう。くすぐったいよー。
和、やめてー!」


潤くんの脇腹をこちょこちょすると、
潤くんが笑う。

その顔、もっと見せて?
俺だけに、見せてよ…


「潤くん、大好き♪」
「なんか、やけに素直だねぇ。」


潤くんがにこっと笑う。
そりゃ、潤くんと二人っきりの温泉なんて、
滅多にないからね?

今くらい、素直になってあげるよ?

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