テキストサイズ

甘く、苦く

第30章 翔潤【君の全てが好き】

松本side


「ん…うぅ…潤…」



翔さんの顔が好きだ。


こんなかわいい寝顔見せるの、
きっと、俺だけ。



翔さんの指が好き。
肩が好き。
髪が好き。


全てが好きだよ。


「潤…?」
「あ、翔さん起きたんだ♪
おはよう。朝ごはん、作ってあるよ?」


俺はベットから翔さんを
引き摺り出した。


「あと3分~…」
「カップラーメンできちゃうよ?」
「ん~…潤も、寝よ?」
「わっ…」


翔さんが俺をベットの中に
引き込んだ。


あったかくて、ふかふかで、
とっても気持ちよかった。


「ね、翔さん、起きよ?」
「いや。」


…いやって、だめでしょ。


いくら、オフだからって、
ゆっくりしすぎちゃだめでしょ?


「おーきーて?
起きないと、嫌いになっちゃうよ?」
「っっっ!?!?」


翔さんはがばっと起き上がって、
全速力で寝室を出て、廊下を走り、
顔を洗って、朝ごはんが用意されてる
リビングの席についた。


「ま、間に合った…」
「ふふ、翔さんって、
案外単純なんだね。」


俺が笑ったら、
翔さんは顔を赤くして俯いた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ