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ううん。違う。

俺の居心地のいい場所には、
笑ってる潤くんがいて、
潤くんの匂いが充満してる、

…そして、笑いが絶えない、

そんな空間なんだ。



それが俺の過ごしたい、
いや、過ごしていた
『居心地のいい場所』なんだ。




…あぁ、戻りたいなぁ。

なんで喧嘩したんだろ。

あんな小さなことなのにさ。


俺って人間の器が
小さくすぎるんだろう…

…こんな性格、直したい。




「…和？どうしたの？
ハンバーグ美味しくない？」

「え、あ、ううん。
そんなことないよ。

ほら、美味しいから
つい黙っちゃうの。」


なんて、みえみえのウソをつく。

…ごめんなさい。



こんな息子でごめんなさい。

親不孝者で、ごめんなさい。





…こんな恋人でごめんなさい。


……俺、生きてていいのかな。

こんな出来損ない、

…しかも男が好きなんて
おかしいよね。


母さんが大切に育ててくれたのに、
好きなことを反対しないで
全部賛成してくれて母さん。

…ありがとう。



でも、世間に知られたら
どうなるんだろう。

…母さんが恥をかく？
俺のせいで？



そんなの、だめだ。

ここまで大切に育ててくれてんだ。


恩返しくらい、しないと…