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「おおっ、翔さん、
テレビにたくさんいる！！」

「はは、本物はこれだけど」


やっぱり翔さんすごいなぁ。
綺麗だし、かっこいいし、
ほんっと惚れ惚れしちゃうよ。

俺も翔さんみたいに
色気があったらなぁ

そうしたら、
潤くんがもっと
俺に構ってくれるのかな。


「…ニノ、いこ？」

「あ、そうだね！」


翔さんのあとを追いかけるように
俺は歩いた。

…これが終わったら、
ゲーム買いにいこうかなぁ。
なんて考えながら。



潤くんは今ごろ何してるかな。

撮影の休憩時間に、
そんなことを考えてた。


あー、会いたいなぁ。

もうすんごい会いたい。

とてつもなく会いたい。


「二宮さん、櫻井さん
お願いしまーす！」

「「はいっ」」


スタッフさんたちに
軽く頭を下げ、
セットへ向かう。



…あ、

セットの一部が、
グラついてる。


危ないなぁ、なんて思いながら
通り抜けようとしたとき、


「二宮さんっ！！」


って、大きな声が
後ろから聞こえたんだ。


「ニノっ…！！」


あ、そうか。
セットが落ちてきたんだ。


って、瞬時に悟った。

あぁ、死ぬなら、潤くんの
顔がみたかった。