テキストサイズ

甘く、苦く

第59章 大宮【Gimmick】

大野side



「和、」

「んー、なんだよー」


二宮和也。


もともと幼馴染で、
高校は違うけど、
今でも泊まり合いとか
普通にしちゃう関係。


「…あー!智!
枕の下にエロ本隠してる!」

「うわぁぁ!!
見るなぁぁぁぁ!」


どっちも帰宅部だから
毎日どちらかの家に
行ってて。

今日は俺の家に来たいって
和が言うから、仕方なく…


「うぇー、智こういうの
好きなんだ?

…へぇ~?」


にやにやとこちらを見る
和。


「違う!違うから!
貰ったの!」

「誰から~?」

「兄貴だよっ!」

「へぇ?
でもなんで袋とじ
開封してないのかなぁ~?」

「っそれは、」


はめられた。

…こういうところ、
和はうまいんだ。


「…智もこういうの、
興味あるんだ?」

「そっそりゃ…

…興味は、一応ある…」


俺がそういうと、
和はにやりと笑って。



「ねえ、シよ?」


って。




ストーリーメニュー

TOPTOPへ