テキストサイズ

甘く、苦く

第61章 櫻葉【恋、始めてみました。】

櫻井side



恋に落ちる…というのは、
本当に不思議なもので。

よりによってコイツに。
メンバーに。男に。

能天気で、アホで、
スタイルがやたらとよくて。



…こんなヤツを、
好きになった。


「しょーうちゃん。
おはよう。

今日も朝早いねぇ~。
あ、昨日のゼロ観たよ~♪」

「おはよ。
つか、朝から元気いいね。」

「んふ、そう?」

「うん。」


そんな会話からいつも
始まる朝の時間。

多分…というより、
俺は相葉くんが好きだと思う。


独り占めしたくなって、
相葉くんのことなら
なんでも知りたくて。

今日の朝食べた
ご飯だっていい。

使ってる香水だっていい。


相葉くんのことなら、
もうなんでも知りたくて。



…頭おかしいヤツみたい
だけど、本当のことで…

……うん。



好き、なんだろうな。
相葉くんのこと。


…うん。

なんだろ、これ。


本当、長年一緒にいるのに
まだ慣れないこの気持ち。

隣に座ってるだけで
幸せな気分になって。

なにかを共有してるだけで
幸せな気分になって。



…恋って、
こういうことなのか…?

ストーリーメニュー

TOPTOPへ