
これってSなんですか?
第8章 プレゼント
「じゃあ
帰ろ?」
その言葉を聞いてホッと胸を撫でおろす
私の手をとって駐車場に向かって歩き出すショウ君
今度はゆっくり歩いてくれる
「誰にも見せるつもりはないよ?
アイは僕のだからね?」
良かった
人に見せたいのかと思ってた
そんなの無理だもん
「だから泣いたの?
怖かった?」
「うん…
人がいっぱいじゃん
お店に入ったら」
もし本当に見られたらと思うと
怖い
「人がいっぱいはやだ?」
うーん…
「1人でもやだ
ショウ君以外の人に見られるのも
もちろん触られるのも」
正直な気持ちだ
ショウ君が見られるのもやだし
私…けっこう独占欲が強いのかも?
