無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

そして地獄の時間が始まった

嘘みたいに真剣に剃ってるんだけど…

恥ずかしいょぉ…
早くしてくれ！

そう願ってるんですけど

ショウ君は真剣そのもの
私を傷つけないようにって心配りは分かったから
もうちょっと急ごうか!?

そんな私の恥ずかしさなどお構い無しにしっかり、ゆっくり、じっくり剃る

｢もういい!?｣

恥ずかしさはとうに越え
怒りすら感じますけど

｢まだ〜｣

のんきだなぁおい

｢もういいょぉ
終わりにして！｣

私が抵抗しても

｢ま〜だ〜｣

どんだけマイペースなんだ

長いよ〜
10分位に思ってたけど…
絶対30分は過ぎたよ？

｢もういいじゃん｣

私の毛は全部、排水口に流れてったよ…？

｢や〜だぁ〜
ツルツルがいいのっ｣

目指す所、そこ!?

もう無理だって
子供じゃないんだから

髭を剃った感じになるに決まってるでしょ

ツルツルじゃなくジョリジョリだわ
当たり前だろ

それでもショウ君の納得するまで付き合わされ
ああ…(涙)

見事に毛がなくなりました