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(仮)執事物語

第11章 この先もずっと…〔黒崎〕


 私の身体を抱き寄せながら、乱れた呼吸を整えるマコ兄。私はマコ兄の胸に耳を寄せ、彼の鼓動を感じながら同じ様に息を整える。

 「ゴメン……気持ち良過ぎて……我慢出来なかった」

 「ふふっ。そんな事気にしなくていいのに……」

 「いいや、気にする。よし! 次は大丈夫だ」

 そう言うと、マコ兄は再び私を組み敷く。

 「えっ!?」

 私が慌てた声を上げると、マコ兄は「もう復活した」と言ってニヤリと笑った。

 「今日も寝かさないからな!?」

 「えっ!? マコ兄、明日仕事でしょ!?」

 「大丈夫、ちょっと仮眠出来れば」

 そう言いながら、マコ兄は私の蜜壷に狙いを定めると、一気に欲棒を捻じ込んで来る。まだ、快楽の余韻に痺れている私の身体は、それだけで直ぐに達してしまう。

 「あああああっ!!」

 全身を震わせ甘い快楽に酔う暇もなく、激しく中を掻き回され、私とマコ兄の結合部分からは、粘膜を擦り合わせ蜜が押し出される淫らな水音が繰り返し奏でられる。角度を変え、互いに上になり、下になり、互いの身体を貪り合う。

 「俺達……ずっと一緒だよな?」

 もう。何でこんな時にそう言う弱気な事を言うのかなぁ。「ずっと一緒に居ろ」って言ってくれればいいのに。でも、そう言う所がマコ兄なんだ。そしてそう言うマコ兄を好きなんだ。だから私は答えてあげる。

 「ずっと一緒だよ? この先もずっと……。だから離さないで……ずっと抱き締めていて……?」


~*Finis*~

2016.04.25.01:26

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