テキストサイズ

妖怪たぬき

第10章 電車の乗り合わせ

どうしてこんなに迷惑なヤツらにばかり遭遇するかな。きっと妖怪モンスターナキャクにでも憑りつかれているのかな。

背筋も凍る恐ろしい話もある。
満員電車を降りようとした時に突然ヤンキー姉ちゃんが大激怒してボクの目の前の男を捕まえた。
尻を撫で回したとかで。

テメェも見たよな、コイツがあたしのケツを撫で回すのとスゴまれたが、申し訳ないが何も見ていない。だからどちらの味方もできない。

知るかそんなもん、急いどるんやドア付近でもめるなバカ、他でやれと怒鳴って道をあけさせるのが精一杯だった。

ヤンキー姉ちゃんはまさに首根っこを捕まえて男を連行して行った。

恐ろしかった。一歩間違えればボクが誤解をかけられて捕まっていたかも知れない。本当にすぐ目の前の男だったんだから(恐々)

もうひとつはとっておきエピソード(笑)

毎日ボクの隣に乗ってきて寝てしまいボクに寄りかかる迷惑な男がいた。何度押しのけても寄りかかってくる。

男に寄りかかられて迷惑だ。気持ち悪い。
女性なら大歓迎だが・・

ついに堪忍袋の緒が切れて退治することにした。

座席のかなり前よりに座る。男がボクにいい具合に寄りかかる。今だ・・ボクは思いきり前のめりになった。寄りかかる先を失った男はボクのケツのあたりに頭が来る格好で倒れた。

瞬間、ボクは強烈な屁を放った。
音も臭いも想像をはるかに超える強烈なものだった(笑)

男は苦しみ咳こんだ。鼻か口にもろに入ったかな(笑)

実は前の夜に屁が臭くなるように里芋やピーマンを食べておいたのだ(笑)

必殺ヘデルボンバードは見事に決まった(笑)

翌日から男は寝ても隣の人に寄りかかってはならないと固く誓ったらしい(笑)

前後に揺れるようになり、窓に頭を打ちつけるのが名物になった(笑)何度打ちつけても起きない。

ある女子高生たちが笑いながら頭を打ちつける回数を数えたら、なんと20分くらいの間に120を超えていた。

電車の窓に頭打ちつけチャンピオンの誕生である(笑)

このチャンピオンを誕生させたのはボクの必殺ヘデルボンバードなのである(大爆笑)

ストーリーメニュー

TOPTOPへ