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タヌキのポエム

第47章 夜の魔物

子供の頃 、夜は恐ろしい魔物がいるから早く寝るように言われた。

トイレに起きないようにちゃんとトイレも済ませて寝た。

やがて、ボクは魔物の正体を知ってしまった。

結婚して何年もたつのに、歳だって取ったのに激しいね~

あんなことをするなんて、確かに魔物だ。
なんだか汚ならしい。
あんなことをした産物の自分も何だか汚ならしい。

人間とは汚ならしい魔物なんだと思いながら、ボクも部屋で独り魔物になった。

襲いくる罪悪感はそれこそ恐ろしい魔物だった。押し潰されそうになる。

それでもボクはそれをやめることはできなかった。

やがて、結婚した。
両親と同居だ。

今ではボクが、夜は恐ろしい魔物がくるからと両親を早く寝かしつけている。

さあ、魔物の時間だ。

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