
フルートゥ
第1章 メロン
ニノを独り占めしたい
どうすればニノは俺のものになるのさ
和「相葉さんー? 携帯落ちましたよ」
自問自答を繰り返していた俺に声をかけてきたニノ
どうやら 無意識に手に持っていた携帯が落ちたらしい
夢中になりすぎていて気づかなかった
一向に拾わない俺に気づいたのか
ソファーから立ち上がり携帯を渡してくれたニノ
和「全く、相葉さんは…」
はぁー とため息混じりに話すニノ
雅「あ!ごめん ありがと…え?!」
電源をつけたままの携帯
画面にはその俺を攻めるニノの小説が表示されていた
それに気づいた俺は即座にニノ手から携帯を奪う
雅「携帯見てないよね? ね? 見てないよね?」
俺は焦っていた もしこんなのを見られたら俺…
和「見てませんよ 人の携帯見る
趣味なんてないですから」
雅「そっそだよね、ありがとう」
そう言った瞬間 ニノの表示はとてつもなく
意地悪そうな顔をして微笑んだ
