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Please tell me the love

第1章 空っぽな世界

幼い頃俺は親に捨てられた。
よくよく考えてみれば生まれた頃から愛されていなかった。
だから、俺の幼い頃の写真はない。


“捨てるぐらいなら産まなければよかったのに”


そればっかり考えて生きてきた。
愛を知らない俺は誰も愛せないし、信じない。
信じないんじゃない。信じれないんだ。

「ほんと空っぽな世界だな。
いや、空っぽなのは俺か。」

そう呟いた。

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