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いらっしゃいませ

第21章 暁月

ポカポカの春の光が ふりそそぐソファの 上
色とりどりの 猫だんご…

おれが ちょ〜〜っと おトイレに行った隙に お団子になってらっしゃる お兄さん達。

頭でぐいぐいと隙間を広げて お団子に参加しましょか。

やっとこさ 団子の一部になった時、目を開けた 智。
彼に 夢の話をした。

「んふふ… 」
「…そんなことも あったねぇ」
にのが薄目でこちらを見て感慨深く言う。

「…え?」

「うん あの時は大変だったね⁈ 」
まさきが 両目ウィンクしながら うひゃっと笑う。

「えぇ⁉︎ 」

翔さんが ペロンと 鼻先を舐めて
「おかえり‼︎ 」
って。

「⁉︎ 夢 じゃないの⁈ 」

智とにのが左右から顔を寄せて

「おかえり 」
「まってたよ」



自分の意思とは関係なく 涙があふれてきた。

思い出した

また逢える。 きっと 逢える。 すぐ逢える。 待ってるから。

そう言ってくれた 兄達。

そうか。おれ達は 兄弟だった。




ここに来たのは偶然でなく 必然。



帰ってこれた。 逢いたかった。




「ただいま!! 」




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