テキストサイズ

いらっしゃいませ

第10章 ハダシの未来

ちいさく まぁるくなってた仔は もういない

いるのは

目力の 強い 自信に満ちた 美しい 黒猫。

動くたびに 星がキラキラと きらめく そんな感じ。



「ねぇ にの」

お気に入りのクッションの上、隣りに寝そべる かれ

「…はい?」

「きれいだよねぇ じゅんくん」

「…だね」

「間に合ったね。 しょーちゃん?」

当たり前の様に背後にいる 彼

「連れて行くの⁉︎」

目を少し見ひらき びっくり顔で 聞いてきた。

「ふふ… もちろんだよ。 家族だもん」



とん っと にのの横に降りてきた まさき。

「お散歩 行きたそうだよ〜 じゅんくん。 窓の外 ガン見だよ」

口元で笑って にのの 横に座った。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ