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虹色の精霊に導かれて…

第11章 ここは聖地≪クカニロコ≫

二宮視点(聖地を歩いている方)

大きな一枚岩の前に立った。


 その岩から温かい声が聞こえた。

I was…

≪日本語にして!!≫

  汝(なんじ)に 
  新たな輝きを 芽吹くのを
  待っていた

  与えられし その名に恥じぬ道を歩み

  再び 我が元に 舞い降りた者達に


  新たな祝福を 与える


キラキラ星屑のような輝きに包まれていく。



(くれる…物は全部貰う…この力も俺の武器にする)


 胸の前で、輝く光が現れた。

両手でその光包み込むと、光が花の形になって行く。


  その花を身に着け 宴にくるがよい


(宴へのチケットですか?この『花』が?)


{I bless}
 輝く花から言葉を感じる。


(花に祝福されても…ねぇ)


{I decide in the delusion
There is everything in itself}


(迷いの中で決断する?
 自分の中にあるって…当たり前の事を言うな!)
花の言葉にいちいち反応する俺。


 輝く花は言うだけ言って、黄色いハイビスカスになった。


(…言葉は終わりか?)

 何も言わなくなった花をクルクル回す。



(そうか…『自分の中にある』は…

 僕…に向けての言葉なんだ…)




相葉視点(聖地を歩いている方)

{Have a good time

I have the wings which fly
Run through the earth now}


 輝きが落ち着いたころには、
緑色のハイビスカスの首飾りになっていた。

(俺は!絶対飛んでみせる!!)

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