
虹色の精霊に導かれて…
第18章 通しリハ
相葉一人先に歩いて行く。
櫻井。細かいセットの制作風景をカメラにおさめようとカメラを向けている。
N「ちゃんと 説明してみなっつてんの 今 言われた事を」
O「とりあえず 今 もう 一回やるんで…」
大野が説明になっていない言葉を言う。
二宮が苦笑している。
N「Jが今 言ってたんだからさ…」
O「たくさんやると分かんない」
N「たくさんやると 分かんないって どういうことだよ
今 Jが言ったこと…」
Mマイク「ニノ」
N「はい!」
勢いよく振り向く二宮。
O「呼び出しだよ」
直立で松本の方を向く二宮。
M「タイミング もう大丈夫?」
マイクなして二宮に話しかける松本。
二宮は松本の方に走って行く。
M「タイミング 大丈夫そう? 俺 (ここで)見てていい?」
N「いいよ いいよ」
松本の問いに答えて、小走りでヘリポートに向かう二宮。
N「怒られた」
大野の近くまで来て、天邪鬼な言葉を口にする。
O「嘘言うなよ!」
ククッと笑って答える大野。
カメラマンが櫻井に近づく。
S「だんだん 席が出来てきた ロープで」
ロープで区分けしている地面を映すカメラマン。
S「ホント野外って感じだね」
スタッフ「松潤がココに残るそうですね」
S「そうみたいだね」
スタッフ「五人そろって行動って訳じゃないんですね」
S「俺たちは、そう。最初の頃から、自分たちで、いろんな案や演出等も一から作るからね。松本が判断した事には従うよ」
スタッフ「信頼ですか?」
S「信頼?まーそうかな?松潤が見えているビジョンが一番って訳じゃないけど、歩き出してから付け加えたり、引いていくのも俺ら“嵐流”なんじゃないかな?
歌や機材はあらかじめ用意が出来るけど、その場に応じた対応能力も必要だと思うよ」
