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虹色の精霊に導かれて…

第22章 嵐 コンサート 起動!!

浜地≪茶湯を用意してまいります≫
 浜地マネが席を離れる。

 LIVE会場にいるが 空間の違う芭蕉にいる宮様の側に一人立つことになった藤渕。


『 リクツじゃなくて ムチュウになって 』

少し離れた所で嵐の五人が スタンドマイクの周りを歌いながらダンスをしている。

藤渕(歌を 一字一句心にとどめては、苦しくなるのでは?)と思いながら立っていると


宮{我の警護がイヤなのか?}
 宮様から声を掛けてきた。


藤渕≪いいえ 滅相もありません 私の様な下位がお傍に寄せていただく事 光栄です≫
 体を宮様の方に向け、胸に手を置き軽く体を傾ける。

 宮様が膝をポンと叩くと、ひじ掛けが現れた。

宮{良き 心がけじゃ}
 ひざ掛けに寄り掛かる宮様。


(根が良い子だから あの時 もう少し 親身になっていたら こんなことにはならなかった…)


藤渕≪こちらの菓子などいかがですか?≫
 胸ポケットから 相葉から預かったビスケットの袋を見せる。

宮{お! 菓子と! 食す!}
 頬を染めて立ち上がる宮様。

藤渕≪では 茶湯が来ましたら その時に≫

宮{浜地は まだか!}
 ひざ掛けに再び寄り掛かる。



浜地≪茶湯をお持ちしました≫
 浜地マネが 湯呑を小さなお盆に乗せてやってきた。


宮{うむ ブッチ はよう 菓子を!}
 立ち上がり藤渕に近づく

藤渕≪はい どうぞ≫
 袋を開けて宮様に渡す。

宮{おお これは マーのびすけいと ではないか!}
 袋から一つ出した丸い焼き菓子を見て頬を染める。


藤渕≪はい ゆっくりお召し上がりください≫

浜地≪ようございましたな≫

宮{うむ}
 嬉しそうに相葉のビスケットを抓み口に入れる宮様。




浜地「チーフ あれは…」

藤渕「相葉から預かっていた物だが、今 宮様が 食べる物で一番安全な物だ」

浜地「あとで 断りは私の方でいたします」

藤渕「怒ったりはしないと思うけど 一言頼むな」

浜地「はい」

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