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虹色の精霊に導かれて…

第3章 出発点への道

大野視点



 「・・・・ぉ・ゃん?・ぉうちゃん?起きて!」
 誰かが、呼んでいる。


 「起きてよ!!」
 体が不規則に動かされている。


「う~~ん?」
 目を開けると、目の前に相葉ちゃんの顔が見える。


「雅紀?」
 小さく確認する。



N「あーー寝ぼけてマース」

M「さすが、大物!!」

 ワザとらしい位の声で言うニノと松潤。



「あれ?おいら、いつの間に寝たの?」
 体を起こし、安定させてから、ガッツリ見つめる三人を一人ずつ見ながら言う。


M「翔さんが車に乗って、すぐ?水貰ってたよね?」

N「おぼえてますか?」


「なんとなく…」
 体とシートの間に未開封のペットボトルがある。

(これのことだな…夢を見ていたの?…)
 首を触る、糸はない。




S「…どっしょ…さ……」
 笑顔のない翔くん…泣きそうな顔。

「翔くん?…どうしたの?寝てる間に何かあった?」
 さっき?の仕事モードの翔くんと今の翔くんが、あてハマらないから不思議な顔をしていたと思う。


S「大野さん。チーフが来てほしい所があるそうです」
 翔くんはキリッとしっかりした顔に戻った。

(もどった…)


 疑問は解けないけど、チーフが読んでいる事はわかった。

(どうしよう皆の前で謝るのもなぁ……でも…悪いの俺だし…)

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