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虹色の精霊に導かれて…

第5章 ハワイの懐かしさに乗って

松本視点  ~時間軸戻ります~

 翔さんが開けてくれたカーテンの中には五体のマネキンが衣装を着て立っていた。


S「おお!なんか、懐かしい配置だね!」
 翔さんがニコニコの顔でマネキンに近づく。

 服装はハワイっぽいTシャツとパンツ。
(見覚えがある…デザインとかデビュー会見の時の衣装だな)

N「どうですか?」
 ニコニコしながらカズが近づいてくる。

(カズ…あの後、こんな事していたのか…雅紀くんをフル活用したのか?)


S「なんか、嵐ちゃん思い出すよ…」
 翔さんが、マネキンのTシャツを優しい顔で触っている。


A「わー!何かぁ見たことあるような服だね」
 カズの後ろからニコニコ顔の雅紀が話に入ってきた。


N「覚えてますか?」
 驚いているカズ。

(あれ?一人で準備したのか?)


A「『これ着ろ』ってジャニーさんに渡された気がする?」
 少し首を傾げて思い出すように話す雅紀。

(なぜ、自分の思い出が疑問形なのか、雅紀の思考回路は、未だ理解できない…)


N「最後の?が無かったら『すごい』と言ってあげたのに残念です…」
 残念そうなカズ。

(だよなぁ…残念だよ…)


「カズが服を用意したの?」


N「ううん、ここ入ったらあった!…面白い事に、マネキンもあったから、持ってきてもらっただけだよ」
 あっけらかんと、部屋の隅の衣装ケースを指さすカズ。

「ふーーん…」

(うまく、ごまかしやがって…って事は…)

周りをさりげなく見回す。


(なにかあるねー…まー気が付いても、気づいてないふりしておこう(笑))

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