煩悩ラプソディ
第24章 半径3mの幸福論/SA
《かずくんのおねがいごと》
サンタさんにおねがいすること。
ぼくもうきめてるんだ。
このあいだ、おーのせんせえにきいちゃったんだ。
なかよしのおとうさんとおかあさんのことを"ラブラブ"ってゆうんだって。
だから、おとーとパパはなかよしだから"ラブラブ"だねってせんせえにゆったんだ。
そしたらね、せんせえが、
『パパたちはまだラブラブには程遠いな。ラブってとこだな』
ってわけわかんないことゆってた。
だけどぼく、おとーとパパにはラブラブしてほしいから、こんどサンタさんにおねがいするんだ。
《おとーとパパがラブラブしますように》って。
それをおとーにゆったら、なんでかしらないけどかおがあかくなったの。
それでね、
『そんなことよそで言っちゃダメだからね!』
ってかたをぎゅってされてゆわれたんだ。
ラブラブってだめなことなのかなあ?
なかよくするのがだめなこともあるのかなあ?
へんなの。
でもね、ぼくしってるんだ。
ぼくとじゅんくんがねっころがってテレビみてるとき。
おとーとパパがうしろのソファにすわってね、てをつないでるの。
そのときのおとーとパパはわらってるから、きっといけないことじゃないとおもうんだけど。
それに、ぼくがねむくてごろごろしてるときもね。
おとーとパパはちゅうしてるの。
ちゅうってすきなひととするんでしょ?
おーのせんせえがゆってたもん。
おとーはパパがすきだからちゅうするんだよね?
それってだめなことなのかなあ?
う~ん…わかんなくなってきた。
こんどおーのせんせえにきいてみよっと。
サンタさん、ぼくのおねがいぜったいかなえてね。
end