
例えばこんな日常
第22章 罪深きボルテージ/AN
「ふふっ…もうちょっと我慢しな?最高に気持ち良くしてやるから」
言いながら制服のポケットから取り出した小さな丸い容器。
青い蓋を回し開け、顔の前に差し出される。
「これね、プロペトっていうの。今から二宮さんのお尻に塗るやつ」
「えっ、」
「大丈夫だから。痛いのヤでしょ?これで解してあげる」
見せられたそれは透明で、相葉さんの長い指がその軟膏みたいなものをクイッと掬った。
これで本当に痛くないのかな…
でも相葉さんは看護師だし、さすがに変な薬を使うなんてことないよね。
もう…
相葉さんを信じるしかないっ…
「…お願い、します…」
「くふふっ…分かった、任せて」
恐る恐るまたベッドに体を沈めると、間髪入れずに脚の間に割り込んできた相葉さんの体。
膝を曲げられ全部が丸見えの状態になって、思わず両手を伸ばして隠そうとしたけど。
器用に手首を取られてしまい、完全に自身も秘部も相葉さんの前に晒された。
「やっ…恥ずかしっ、です…」
「そうだよねぇ…でもさ、ちゃんとこれしなきゃケガしちゃうから」
訴えるような目を向けてみても、逆に優しく諭されてもう何も言えなくなって。
「…大丈夫、ちょっと辛いのは最初だけ。絶対気持ち良いから安心して」
両手首を纏められたままそう投げかけられ、自然と体の力が抜けていった。
相葉さんに言われるとほんとにそうかもって思えてくるから不思議。
怖いけど…どうなるかも分かんないけど…
そんな不安は置いてこなきゃ先へは進めないんだ。
「じゃあいくね…」
静かな声が届いたと同時に、秘部の周りを撫でるように指が這って。
その感触に声も出ず体だけがぴくんと反応する。
相葉さんの指が俺のあんなところに…って思うだけで恥ずかしくてどうかなっちゃいそう。
だけど次の瞬間、そんなこと考える余地もないくらいの感覚に襲われた。
