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秘密

第18章 ユメニカケル

※大野side

ルナに作ってもらった曲

収録までにかなりの時間が経ってしまった

本当はすぐに録りたかったけど
ルナがいろいろ大変だったから
今日録ることにしたんだ

ルナに笑顔が戻って2週間

昨日、「明日ユメニカケル歌いたいんだけど」俺らのいきなりのお願いにも「いいよ!」って笑顔で返してくれた

この瞬間がとても【大切】なんだ
笑顔を失ったルナを知っているからこそ思えること

失ってから気付くってこういうことなのかな


いつもはルナがマイクの前に立っていたけど今日は逆

ガラス越しにルナの姿がある

松「とりあえず、デモ聞かせてもらえる?」

「デモ?」

松「え、うん」

「デモってなに??」

ふざけてない
ルナは普段その場で歌を自分で作っているから
デモなんて存在しないんだ

「なくてもできるよ!」

そう言ったもののこんなの初めてで出来るかなんてわからないけど…

「あ、でも歌詞は一応書いてきたよ」

こっちに来ると手書きの歌詞を配ってくれた

「ごめんね、パソコンとか分からないから…」

申し訳なさそうに言うけど
この長い歌詞を5人分って相当大変でしょ

櫻「すげぇ…ありがとう!ルナ」

「うん!//」

松「一回歌ってもらえる??」

「いいよー」

ルナはアカペラで歌い出した
相変わらずの歌声
俺は大好きだ
歌詞に想いがこもっているのが分かる

歌い終えると
「このテンポなら何でもいいから、好きなように歌って!歌詞変えちゃって全然いいから!」と言って戻ってしまった

相「でも俺この歌詞だいぶ気に入ったけどなぁ」

「そうだよね」


収録が始まるとみんなの目が変わった


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