テキストサイズ

秘密

第20章 思出

※櫻井side


ライブも終盤

あと5曲ってところかな


そこでルナの前を通る時が来た


あと少し…

ルナを見ると俺のことをがっつり見ていて
俺はルナの前で立ち止まってしまった

ルナは驚いたような顔をしていたけど
俺も驚いてる

だってこのあとメインステージで歌うんだもん
間に合わなくなっちゃう
でも足が動かなかった
幸い俺のパートはまだだから大丈夫…

固まっていた腕を上げルナに手を振ると
うちわで顔を隠してしまった


たまらなく可愛い…//

自分に振られてると勘違いしている周りの女も同じようなことをしているが、なんとも思わない


ルナはゆっくり俺を見て手を振り返してくれた


俺はアイドルスマイルでルナに笑いかけ
急いでメインステージに向かった


幸せでいっぱいだった


叫びながら走りたいくらいに





メインステージに着くとニノがこっちに来て、
「ずいぶん嬉しそうですね」って

嬉しいよ嬉しいよ

俺はファンの子に怪しまれないようにニノに抱きつき
「俺やっぱりルナのこと好きだわ」
と耳元でつぶやき離した


会場に大きな悲鳴が聞こえた
それは俺らに対する叫びだった
俺めったに人に抱きつかないからかな



俺と同じルートを辿ってきている
智くんを見てみると…

ストーリーメニュー

TOPTOPへ