秘密
第22章 再出発
ご飯が終わると病院に行った
大ちゃんが今日は休みだからってついてきてくれた
病室に入ると
またここかぁ…ってブルーな気持ちになる
本当はたくさん遊びたい
自分の足で立って思いっきり甘えたい
弱くなっちゃったから楽器もまともに弾けないし
ベッドに入ると、さっくんはどこかへ行ってしまった
「俺、頻繁にくるから」
「本当に?」
「うん。会いたいもん」
「……//」
ストレートに伝えてくれるのは嬉しいけど
恥ずかしすぎるよぉ
「年明けはお家がいいなぁ…」
「たくさん食べてもっと強くなったらすぐ退院できるよ」
「そしたらたくさん会える?」
「もちろん」
「頑張る!」
「うん、応援してる」
そう言って頭をポンポンしてくれる
「じゃ、俺帰るね」
「…大ちゃん」
「ん?」
「ぎゅーして?」
優しく包み込むように抱きしめてくれた
「ん。また来るね」
「うん。ありがとう大ちゃん」
「おう、じゃあね」
「バイバイ」
大ちゃんがくれた温もりを抱きしめるようにして
眠った
いい夢見れそう