秘密
第24章 再
怖かった時間が嘘だったかのように静まり返る部屋
頭の中は真っ白だった
気がつけばたくさんの涙が溢れてきた
なんでこんなことに
あのパーカーを着なければこんなことにならなかったのに
思い出しただけで震えが止まらない体
もうどうしていいかわからなかった
嵐にも迷惑かけた
いつもそうだ
ルナが迷惑かけてばっかり
翔くんとキスしてしまった罪悪感
溢れ出る涙は止まり方を知らずただただ流れていく
頬から首筋へ伝っていく
もう消えてしまいたい
こんなに傷つくなら死んでしまいたい
誰にも迷惑かけないように