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秘密

第26章 伝

*二宮side


大野さんが珍しくすごく考えているような顔してる

俺はずっとそれを見つめてた

俺の視線にも気づかないくらいに何かを考えてる



…なんか妬ける

相手が誰かなんて分からないし
それが人なのかもわからない
もしくは何も考えてないのかもしれない


「おーのさん?」

ビクッとしながらも俺を見つめてくる
なんでこんなに可愛いの…


すごい近くにいるのにドキドキはなくて
この人の近くにいればいるほど落ち着く

でもきっと同じこと思ってるんだよ


「俺ら似てますよね、ルナも含めて」


「やっぱり、そう思った?」

「似てるもの同士考えることも同じなんですよ、きっと」


「ルナは天才だけどな」

「大野さんだって十分天才ですよ。俺にないものたくさん持ってます」

「そんなことはないよ」

「だって、歌上手いし絵も上手いじゃないですか」

「ニノだって曲作れるじゃんけ。表現とかも上手だし」




「………」

きっと今同じことが2人の頭をよぎってるんだよ



「いっせーのせ、で言います?今思ったこと」

「おう」

『いっせーのせ』

「ルナは全部持ってる」
「ルナ天才」



「んふふww」

「結局ルナが天才なんですねw」

「もう確実だろw」



俺らは額を合わせて笑いあった



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