テキストサイズ

秘密

第27章 共

※二宮side


ル「翔くん会いたい!会わせて!いなくなるの嫌だ!」


俺の肩を掴んで訴えてくる
パニック状態だった

夢の中で何があったかわからないけど

…俺の頭の中は真っ白だった



ただ揺さぶられているだけの俺


ル「カズくん!翔くん!会わせて!」


完全に思考停止している俺は
ルナに言われるがまま携帯を取り出し翔さんに電話をかけた



『もしもし?どうした?』

「ルナが会いたいって」

『え、今智くん家だよね?』

「はい、これますか?」

『行けるけど…大丈夫?ニノ』

「…大丈夫です」

『すぐ行く』


[プープー]


電話が切れた


ルナは俺を見つめている
今の俺どんな顔してんだろ


「来るって」

それだけ言うとルナはいくらか表情がよくなった

隣の大野さんを見れば死んだような顔
きっと俺ら同じ顔してるよ

翔さんより下だったんだよ


その現実が突きつけられてる




ストーリーメニュー

TOPTOPへ