秘密
第28章 悩
季節は夏
蝉の声はもう聞き飽きた
お仕事が落ち着いてきて
1週間に2回はおやすみができた
そんなおやすみの日でも漢字を練習した
『大野智櫻井翔相葉雅紀二宮和也松本潤今近藤月』
だいぶ上手になった
他にもたくさん練習したい漢字はあるけど
あの日が近づいてきてるから
何時間こうやって机と向き合っていたんだろう
「ルナ様、冷たいお飲み物どうですか?」
「いるー」
「かしこまりました」
さっくんは相変わらず忙しそうで
こうやってたまーにリビングに来る
最低限なんだ
ご飯の時とおやつの時
そのくらい
知ってるよ
さっくんが何か隠してるって
ママが来てから部屋にこもってる時間が異常に長い
何か言われたんでしょ
ルナは絶対あの人のもとに戻らないから
2回も見放したくせに…今さら…