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夕方かぁ…
空がだんだんオレンジ色になっていく
寝室からの足でそのままベランダに出た
外の空気が新鮮な感じがする

それに1人で外に出るのも久しぶり

柵の部分に腕を乗せると午前中女の人に殴られた痣がくっきり見えた

あぁ…殴られたんだなぁ

そう思うと心が痛かった

嵐といるときはすごく楽しくて幸せだから嫌なこと忘れられるんだ

でも1人になった時忘れていた苦しみや悲しみが一気に押し寄せてくる

【嘘】

今日自分の命は嘘だとわかった
もし知らなかったら…なんて考えたくもない
嘘ならパパと呼んでいる事もおかしなことなんじゃないか？
約束は破られたんだ
離婚によって
あの日2人が交わした約束が嘘になったんだ

赤く染まる空
沈んでいく太陽
まるで怒りが収まっていくように
暗くなっていった
その様子をただひたすら見ることしかできなかった

太陽が沈むと月が出てくるんだ
心を灯すように
【死んだ人は月になる】
本当なのかな
パパはあの月にいるのかな
ルナをちゃんと見ているのかな

お願い
一回でいいから戻ってきて
ちゃんとパパの口から聞かせてよ





あの日の約束は全て嘘だったのか