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センニチコウ-変わらない愛を永遠に-

第7章 クレオメ

Sho side

お客さんもメンバーも帰った後の
静かなコンサート会場を歩いてみる

さっきまでいっぱいの
お客さんに囲まれて

はしゃいでいたのが
嘘みたいな静寂で

でもそれが心地よかったりもする

残ってるのは数人のスタッフくらいかな…

今日はちょうど
コンサートの半分が終わって

2日間の休みを挟んで
残りのコンサートの予定


今回も滞りなく進んではいるから
ホッとしてはいるけど~…

まだまだ変更箇所はあるみたいで

照明ブースの明かりはついたまま
数人がウロウロしていた

その中に…

派手な帽子とサングラス姿の潤も居る

コンサート終わりで
疲れてるはずなのに

隙の無い立ち振る舞いで
スタッフの隣にいる

ガキのくせに…
アイドルのくせに…
生意気…

そう言われない為に
そしてもちろん最高の
コンサートにするために

きっと,めいっぱい
気を張って頑張ってる

こういう時
俺には何もできないから
歯がゆい…

せめて俺の前では
リラックスしてくれると
いいんだけどな…

ブースから「お疲れ~」って声が聞こえたから急いで楽屋に戻った

…もう帰ってると思ってるからびっくりするかな?

ここの会場シャワーだけじゃなくて
風呂もあるから入れといてやろうか…

とか…考えるだけで俺は楽しい

もうてっぺんもとっくに超えて
深夜だけど…

潤とゆっくりできる時間は

これから…

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