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センニチコウ-変わらない愛を永遠に-

第1章 ベゴニア

Sho side

気づいちゃいけない…

認めちゃいけない…

そう思うのに

離れた場所にいる潤の声が
すぐ傍に聞こえるくらい
響いて聞こえて

鼓動が高鳴る

雅「翔ちゃん,そろそろメイクだって」

翔「あ…あぁ…お先っ」

雅紀に声をかけられて
読んでもいない新聞を
丁寧に畳んでしまった

潤「あ,俺も先に!いい?」

雅「どーぞー」

潤が立ち上がる姿を
見ないふりして
先に楽屋を出る

潤が後から慌てて追いかけてきた

潤「翔くん,待って!」

手を置かれた肩が熱い

潤「…一緒に行こうよ」
そう言って遠慮がちに笑う仕草は…

『愛おしいようなモノを見るような顔,してたよ』

岡田くんの言葉が頭を回る

ダメだ…

違うんだって…

翔「もう…子供じゃないんだから一緒に行かなくてもいいだろ?」

なんとか潤に笑いかけて
また歩き出した

…いつもみたいに…

変に意識しないように…

そればかり考える

今思ってることは

気づいちゃいけないんだ

絶対に…

認めちゃいけないんだ…

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