テキストサイズ

センニチコウ-変わらない愛を永遠に-

第32章 ルビー

Satoshi side

翔くんが松潤を引っ張って楽屋を出ていって

相葉ちゃんもそれを追いかけていった

…松潤大丈夫かなー?

そんなことを考えながら

智「かず,俺らも帰ろうか」

椅子に座ってゲームしてるかずに声をかけると

和「…ん」

チラリと俺に視線を向けただけで
小さく返事をしてこっちに歩いてきた

かずと並んで駐車場まで歩きながら

頭の中でさっきの収録の光景がよぎる

…松潤に指名されて
まるでキスでもするんじゃないかってくらい
顔を寄せあって笑ってたかずの顔…

いや,仕事だろ…

軽く頭を振って頭の中の映像を追い出した

智「明日オフだしうちに泊まっていくしょ?」

かずの車の助手席に乗り込んで聞くと

和「…うん」

また小さな返事が返ってきて車が動き始めた

智「コンビニ寄ってもらっていい?」

和「わかった」

俺を見ることもなく返ってくる声

信号で止まったときに

サイドブレーキにおかれている
かずの手に手を重ねて

智「どうした?…俺怒ってないよ…?仕事だったんだし…」

かずが収録終わってから元気なかったし
翔くん怒ってるのも見てたから
気にしてるのかな…って思ったんだけど…

車に乗ってからようやく俺と視線を合わせたかずからは
ため息が聞こえた

ストーリーメニュー

TOPTOPへ