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センニチコウ-変わらない愛を永遠に-

第1章 ベゴニア

Sho side

「はい,じゃー次は松本君と二宮君,こっちきて」

カメラマンに言われて
2人はセットの中で笑いあって
ポーズをとっている

あどけない笑顔の2人は
もう二十代だっていうのに
子供のような笑顔を見せる

潤「あ,ニノずるいー!俺にも貸して」

小道具を取り合いながら
ムキになってる所なんて…

智「可愛いねぇ,うちの末っ子たちは」

そう…可愛い…

え?

雅「リーダーお爺ちゃんみたい」

隣で智くんと雅紀が笑って見ていた

雅「ど,どうしたの翔ちゃん」

ふいに俺の顔を見て動揺する雅紀

翔「…何が?」

智「翔くん…カメラの前に出る前に…鏡見た方がいいよ…」

智くんまで苦笑いを浮かべていた

2人に「トイレ」と告げてスタジオを出る

さっきからモヤモヤした気分が
全然はれないからちょうどいい…
気分転換に…と思ってトイレに入った

目の前の鏡に映る顔は
眉間にしわが寄って,負のオーラ全開

翔「はぁ…」

今日何度目のため息かわからない…
右手が嫌に冷たい
冷たいのに汗をかいてる

嫌われてる…?
俺…ウザいのかな…?

弟を気にかけてるつもりで
干渉しすぎた…?

悪い方にばかり考えが行く

結局,少しも気分転換できないまま
その手をギュッと握ってスタジオに戻った

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